四柱推命「日干」の相性の調べ方|10×10 相性マトリクスで自分で読む

四柱推命の相性を調べようとすると、たいてい「生年月日を入れてください」という無料鑑定ツールに行き着きます。結果は出ますが、なぜその判定になったのかが分からないので、次に応用できません

この記事は逆の方向から書いています。電卓ひとつで自分の「日干(にっかん)」を出し、10×10の相性表で相手との関係を自分で読む——そこまでを一本で完結させます。表は当サイトで計算して作ったものです。

先に結論だけ言うと、日干の相性は「良い・悪い」の2択ではなく、10種類の“関係の型”で表されます。同じ「相性が良い」でも、支え合う相性と、片方が与え続ける相性とではまるで意味が違います。そこまで分かると、相性は判定ではなく付き合い方のヒントになります。

日干とは何か(30秒で)

四柱推命では、生まれた年・月・日・時刻をそれぞれ「柱」として、干支(かんし)に置き換えます。合計4本の柱があるので「四柱」です。

そのうち生まれた日の十干(じっかん)が「日干」。四柱推命では、この日干がその人自身を表すとされ、命式の中心に置かれます。相性を見るときにまず日干どうしを比べるのは、このためです。

十干は10種類あります。

十干 読み 五行 陰陽 イメージ
きのえ 大樹。まっすぐ伸びる
きのと 草花・つる。しなやかに広がる
ひのえ 太陽。あまねく照らす
ひのと 灯火。一点を温める
つちのえ 山・大地。動かない
つちのと 田畑。育てる土
かのえ 鉱石・刃物。断ち切る
かのと 宝石。磨かれた輝き
みずのえ 大河・海。流れ続ける
みずのと 雨露。静かに浸透する

「五行(木・火・土・金・水)」と「陰陽」の組み合わせで10種類、と考えると覚えやすいはずです。この五行と陰陽の2つが、あとで相性を決める材料になります。

手順1:自分の日干を出す

日干を出す方法は3つあります。目的に合わせて選んでください。

  • 手計算……この記事の方法。仕組みが分かるので、人の分もすぐ出せる
  • 万年暦……書籍の暦。もっとも確実で、四柱推命を続けるなら手元に一冊あると良い
  • 自動計算サイト……速いが、答えだけが出る

ここでは手計算でいきます。使うのは足し算と割り算だけです。

計算式

次の式で「六十干支番号」を出します。

(年基数 + 月基数 + 生まれた日)÷ 60 の“あまり”= 干支番号

この干支番号を、さらに10で割ったあまりが日干になります。順番に見ていきましょう。

手順1-1:年基数を調べる

生まれ年の数字を下の表から探します。

生まれ年 年基数 生まれ年 年基数 生まれ年 年基数 生まれ年 年基数 生まれ年 年基数 生まれ年 年基数
1950 31 1951 36 1952 41 1953 47 1954 52 1955 57
1956 2 1957 8 1958 13 1959 18 1960 23 1961 29
1962 34 1963 39 1964 44 1965 50 1966 55 1967 0
1968 5 1969 11 1970 16 1971 21 1972 26 1973 32
1974 37 1975 42 1976 47 1977 53 1978 58 1979 3
1980 8 1981 14 1982 19 1983 24 1984 29 1985 35
1986 40 1987 45 1988 50 1989 56 1990 1 1991 6
1992 11 1993 17 1994 22 1995 27 1996 32 1997 38
1998 43 1999 48 2000 53 2001 59 2002 4 2003 9
2004 14 2005 20 2006 25 2007 30 2008 35 2009 41
2010 46 2011 51 2012 56 2013 2 2014 7 2015 12

手順1-2:月基数を調べる

生まれ月の数字を探します。うるう年(西暦が4で割り切れる年。ただし100で割り切れて400で割り切れない年は除く)に生まれた人は下段を使ってください。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平年 0 31 59 30 0 31 1 32 3 33 4 34
うるう年 0 31 0 31 1 32 2 33 4 34 5 35

手順1-3:足して60で割る

年基数+月基数+生まれた日を足し、60で割ったあまりを出します。そのあまりを10で割ったあまりが、下の番号に対応します。

10で割ったあまり 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日干

計算例:1992年7月15日生まれ

  1. 1992年の年基数 → 表より 11
  2. 1992年はうるう年。7月の月基数 → 下段より 2
  3. 11 + 2 + 15 = 28
  4. 28 ÷ 60 のあまりは 28(60より小さいのでそのまま)
  5. 28 ÷ 10 のあまりは 8 → 表より日干は 壬(みずのえ)

ちなみにこの日の干支は「壬辰(みずのえたつ)」です。答え合わせをしたい人は、市販の万年暦か暦のサイトで1992年7月15日を引いてみてください。

ここで間違えやすい2点

(1)節入りは関係ない。 四柱推命では「2月4日ごろの立春が年の変わり目」「各月の節入り日が月の変わり目」というルールがあり、年柱・月柱を出すときはこれを使います。しかし日柱は暦の日付そのままで問題ありません。1月生まれでも前年扱いにする必要はない、ということです。日干だけを見るこの記事では、節入りを気にしなくて大丈夫です。

(2)深夜生まれの人は流派差がある。 日付の変わり目を0時とする流派と、23時(子の刻の始まり)とする流派があります。23時〜24時の間に生まれた人は、流派によって日干が1つずれます。この時間帯に生まれた方は、両方の日干で読んでみて、しっくりくるほうを採用するのが現実的です。占い師に依頼する際は、どちらの立場を取るか確認しておくと話が早くなります。

手順2:相手の日干も出す

まったく同じ手順で、相手の生年月日から日干を出します。相手の生まれ年が表の範囲外の場合は、万年暦や暦サイトで日干支を調べてください。

ここまでで「自分の日干」と「相手の日干」の2つが揃いました。次が本題です。

10×10 日干相性マトリクス

縦(左端)が自分の日干、横(上端)が相手の日干です。交差したマスに書かれているのが、四柱推命でいう「通変星(つうへんせい)」——自分から見て相手がどういう存在にあたるかを示す言葉です。

自分の日干 \ 相手の日干
甲(きのえ) 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬
乙(きのと) 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印
丙(ひのえ) 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官
丁(ひのと) 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官
戊(つちのえ) 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財
己(つちのと) 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財
庚(かのえ) 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官
辛(かのと) 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神
壬(みずのえ) 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財
癸(みずのと) 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩

色分けの意味は次のとおりです。同じ色のペアは、五行の関係が同じで陰陽だけが違うもの同士です。

グループ 通変星 五行の関係 ひとことで言うと
a 比肩・劫財 相手と自分が同じ五行 似た者どうし。並び立つ関係
b 食神・傷官 自分が相手を生む 自分が与える・育てる関係
c 偏財・正財 自分が相手を剋(こく)する 自分がリードする関係
d 偏官・正官 相手が自分を剋する 相手に引き締められる関係
e 偏印・印綬 相手が自分を生む 相手に支えられる関係

大事な注意:相性は「片側ずつ」見る

この表を使うときに、いちばん多い誤解がここです。

自分から見た相手と、相手から見た自分は、多くの場合別の通変星になります。表は必ず2回引いてください。

たとえば自分が甲(きのえ)、相手が丙(ひのえ)なら——

  • 自分(甲)から見た相手(丙)=食神。自分が相手に与える側
  • 相手(丙)から見た自分(甲)=偏印。相手は自分に支えられている側

つまりこの2人は「甲が与え、丙が受け取る」という方向性のある関係だと分かります。片方だけ見て「食神だから楽しい相性」と結論づけると、この非対称さを見落とします。関係がうまくいかないときの原因は、たいていこの非対称なところに埋まっています。

関係の型 別・相性の読み方

ここからが実際の読み解きです。「自分から見て相手が何にあたるか」で読んでください。

a|比肩・劫財(同じ五行)——並び立つ関係

相手が自分と同じ五行のときの関係です。感覚が近く、説明しなくても通じるのが最大の利点。価値観の土台が似ているので、一緒にいて疲れにくい相手です。

  • 比肩(陰陽も同じ)……対等な同志。共同作業や、目標を共有する関係で力を発揮しやすい
  • 劫財(陰陽が違う)……似ているのに少しずれる。刺激的だが、同じものを取り合う形になりやすい

つまずきやすい点: 似ているぶん、譲る役が誰もいなくなります。得意分野が同じなので、役割分担で差をつけにくいのも実際的な悩みどころ。意識して「ここは任せる」と線を引くとうまく回りやすくなります。

b|食神・傷官(自分が相手を生む)——自分が与える関係

自分が相手を育てる・楽しませる・引き出す側になる関係です。相手といると自然に世話を焼いてしまう、話を引き出してしまう——そんな感覚があればこの型です。

  • 食神(陰陽が同じ)……のびのびと与えられる。一緒にいる時間そのものが楽しい、負担感の少ない与え方
  • 傷官(陰陽が違う)……感情が濃く出る。深く関われるぶん、言葉が鋭くなったり、期待が強くなったりしやすい

つまずきやすい点: 与え続けると、いつのまにか一方通行になります。相手が受け取ることに慣れると、感謝が薄れて見えることも。「自分ばかり」と感じ始めたら、それは相性が悪くなったのではなく、この型がもともと持っている性質だと考えてください。返してもらう場面を意識的に作るのが対処です。

c|偏財・正財(自分が相手を剋する)——自分がリードする関係

「剋する」と書くと物騒ですが、四柱推命では「自分がコントロールできる対象」という意味合いです。相手に対して主導権を取りやすい関係。

  • 正財(陰陽が違う)……堅実で安定的。地に足のついた関係を築きやすい。伝統的に結婚運と結び付けて語られる型
  • 偏財(陰陽が同じ)……自由で楽しい。広がりがあり、一緒に何かを動かす関係に向く

つまずきやすい点: リードが行きすぎると管理になります。相手を「こうあるべき」と扱い始めたときが分岐点。決めていい範囲を先に話し合っておくと、この型の良さだけが残ります。

d|偏官・正官(相手が自分を剋する)——引き締められる関係

c の裏返しで、自分が相手に律される側です。相手の前だとだらしなくできない、背筋が伸びる——そういう感覚があればこの型。

  • 正官(陰陽が違う)……誠実さと安心感。相手の筋の通り方に信頼を置ける関係
  • 偏官(陰陽が同じ)……緊張感と刺激。強く惹かれるが、勢いが強く出る場面もある

つまずきやすい点: 引き締めが強すぎると窮屈さに変わります。「ちゃんとしなきゃ」が続くと消耗するので、力を抜ける時間を関係の中に確保できているかが続くかどうかの分かれ目になります。

e|偏印・印綬(相手が自分を生む)——支えられる関係

b の裏返しで、自分が受け取る側。相手が自然と自分を助けてくれる、理解してくれる関係です。

  • 印綬(陰陽が違う)……素直な安心感。守られている感覚を持ちやすい
  • 偏印(陰陽が同じ)……独特の理解。他の人には通じないところで通じ合う一方、距離感が読みにくいことも

つまずきやすい点: 居心地が良すぎて甘えが固定化しやすい型です。相手が与える側に回り続けると、b の型と同じ問題が相手側に起きます。受け取っていることを言葉にするだけでも、関係の消耗はかなり変わります。

2人の関係を1枚にまとめる読み方

ここまでを組み合わせると、次の3ステップで関係の輪郭が描けます。

  1. 自分から見た相手を表で引く(例:食神)
  2. 相手から見た自分を表で引く(例:偏印)
  3. 2つを並べて、与える側/受け取る側/並び立つ側のどこに位置しているかを見る

組み合わせのパターンは、大きく3タイプに整理できます。

タイプ どんな組み合わせか 関係の特徴 気をつけること
循環型 片方が与え(b)、もう片方が受け取る(e) 役割がはっきりしていて安定しやすい。長く続く関係になりやすい 役割が固定しすぎると、与える側だけが消耗する
主従型 片方がリードし(c)、もう片方が律される(d) 物事が前に進みやすい。決断の速い関係 力関係が強く出やすい。決める範囲を分けておく
対等型 お互いが同じ五行(a) 分かり合いやすく、気楽でいられる 譲る人がいない。役割を意識して分ける

どのタイプが優れている、ということはありません。循環型は安定しやすい代わりに変化に弱く、主従型は動きが速い代わりに摩擦が出やすい——それぞれに得意な場面と苦手な場面があるだけです。

ただ、型が分かっても「では、この相手とどう付き合っていくか」までは表からは出てきません。特定の相手のことで迷いが長引いているときは、いったん人に話して整理したほうが早いこともあります。恋愛・パートナー関係のことであれば、恋愛の相談に向く先生のページに、相談前の整理のしかたも含めてまとめてあります。

日干相性を使うときの3つの注意

1. 日干は四柱のうちの1文字にすぎない

命式は年・月・日・時の4本の柱=8文字(干支それぞれ)で構成されます。日干はそのうちの1文字です。本格的な鑑定では、月支(月の地支)から出す「月令」や、命式全体の五行バランスまで見ます。

ですから、日干相性で分かるのは関係の基本的な方向性まで。「日干の相性が悪いから駄目」という読み方は、四柱推命の使い方としても正確ではありません。

2. 「相性が悪い」という結論は出ない

10種類の関係のうち、そもそも「凶」と決まっている型はありません。どれも良さと注意点がセットです。相性表は、優劣をつけるためのものではなく「この関係はどこで噛み合い、どこでずれやすいか」を言語化する道具だと考えてください。

3. 結果で人を選び直さない

すでに関係のある相手を占ったとき、思っていたのと違う結果が出ることがあります。そのときに実際に起きていることより占いの結果を優先しないでください。目の前の相手との実感が一次情報で、命式は解釈の補助線です。

相性の結果は、関係を切る理由ではなく、対処法を考える材料として使うほうが、実生活では確実に役に立ちます。

よくある質問

Q. 出生時刻が分からなくても日干は出せますか?

出せます。時刻が必要なのは「時柱」だけで、日干は生年月日だけで確定します(前述のとおり、深夜23時台生まれの場合のみ流派差があります)。

Q. 同じ日干どうしは相性が良いのですか?

比肩の関係になり、分かり合いやすい一方で、役割が重なりやすい関係です。良い悪いというより、意識して役割を分ける必要がある型と捉えてください。

Q. 日干の相性と、星座占いや血液型の相性が食い違います

占術ごとに見ているものが違うので、結果が揃わないのはむしろ普通です。どれかを正解として選ぶより、複数の見立てが一致した部分だけを重く扱うのが実用的です。

Q. 表の範囲外の年に生まれています

年基数の表は1950〜2015年です。範囲外の方は、万年暦や暦のサイトでその日の干支を直接引いてください。日干支さえ分かれば、この記事のマトリクスはそのまま使えます。

まとめ

  • 日干=生まれた日の十干。四柱推命では自分自身を表す中心的な文字
  • 年基数+月基数+日を足して60で割れば、電卓だけで日干が出せる
  • 相性は10種類の「関係の型」で表され、良い・悪いの2択ではない
  • 表は必ず2回引く。自分から見た相手と、相手から見た自分は違う
  • 組み合わせは循環型・主従型・対等型の3つに整理できる
  • 日干は命式の1文字。結論を出す道具ではなく、付き合い方を考える材料として使う

相性が分かっても、実際にどう動くかは別の問題です。特定の相手との関係で迷いが続いているときは、命式全体を見てもらったほうが早いこともあります。

同じ相手のことで、何度も同じ迷いを往復しているなら

日干の相性で分かるのは関係の方向性までです。その相手と、この先どうしていくかを決めたいときは、恋愛の相談を数多く受けてきた先生に、経緯ごと話してみるほうが早いことがあります。先生の一覧に加えて、相談前に何を整理しておくと話が早いかもまとめてあります。

職場や家族など、日常的に関わる相手との関係でしたら人間関係の相談に向く先生のほうが近いかもしれません。相談するかどうかも、いつするかも、決めるのはあなたです。

恋愛相談に向く先生をみる

※ 本記事の相性マトリクスおよび年基数・月基数の表は、五行の相生相剋と陰陽の組み合わせ、および六十干支の計算式にもとづき当サイトで作成・検算したものです。四柱推命には複数の流派があり、通変星の呼称や深夜生まれの日付の扱いには差があります。

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